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本当に待ちに待ったと言う言葉がピッタリ来るCRUISINGのTOURだ。
今回はレコード発売記念と言うことで全国縦断と行きたかったのだが神戸と東京とい う初日の次が千秋楽と言う中身の濃〜い(中日がないヤンケ)ものになってしまった。

想えば一昨年の年末にしたクラブサーキットの手応えがあまりによかったので実現に 踏み切ったレコーディングが去年の9月、それがSPICE of LIFEと言うアルバムの形で発売されたのが今年の4月、そして2ヶ月経ってのTOURが実現したわけで、いつものことながら物事は遅々としてなかなかすんなり進んではくれないものだ。

ただ朗報もひとつある。

17日に行われた演奏がスカイパーフェクTV271ch.の MUSIC AIRでオンエアーされる
ことになった事だ。 この日の演奏もカナリよかったのでエアーは相当期待出来るものになっているはず だ。 詳しい事は後日報告する。

オンタイムで神戸に終結した面々はいずれもコンディションはいいようだった。
土岐さんは先乗りしていて大阪と神戸でレッスンをしていたらしい。ご存知ない方もいるかも知れないが、彼は
大阪音楽大学のジャズ科の非常勤講師もしているのだ。 彼は独自のテキストを作っていて、それに沿ってこの摩訶不思議なるジャズと言う音楽をサックスで表現する術を若者に伝える。大学での彼のカリキュラムは2年で終了するが、当然これで誰でも自由にプレー出来る訳はない。
そんな状況の中、彼は希望者に対しては卒業後もレッスンを続けている。
それこそ数多くの卒業生に対して仕事の合間を縫ってプライベート・レッスンを続ける彼を見ていると、大学での教鞭以上に情熱を注いでいるようにすら感じる。

非常に優れた技術を持ち合わせるCRUISINGの面々ではあるが、ファンと共に多くのお弟子さんの注目を集める土岐さんのプレーには格別 の味わいがある。 巨大なトルクで後押しされて完璧なメロウネスを、隅々に至るまでコントロールされて見事に具現化するこの親父を後ろから眺めていると、本当にいい仕事をさせてもらってるなあ、と
ベーシスト冥利に尽きる瞬間がある。
ワンパターンと言うヤツもいるかも知れないが、そこここに見え隠れする土岐節を感 じると、もはや名人の域に到達しているようにも感じる。

終演後は何人かのお弟子さんが打ち上げに参加する事もある。ここでもレッスンは続く。とは言えもはや音楽の話はほとんどない。
話の内容に関わらず熱く語り続ける土岐先生の傍らに置かれた
ウォッカのボトルはあっという間に空になってしまうのだ。









俺のようにバンドを作っては潰し、作っては潰し、と言うような事を繰り返している と、よく"REUNION"という言葉に出くわしてしまう。
だいたい再結成などというもの、よほどの決心がない限りカッコ悪いものだが、こと祝い事のにぎやかしとなると、なかなか重宝されるのである。
再結成とは言え、限定ものだから、利害もへったくれもない。過去のわだかまりも、祝いの席と言う事で再びよどみ出す事はない。REUNIONは祝いの席でのインスタント・タイムマシンなのだ。

今回はHUMAN SOULのREUNIONである。とは言え全員が集まっての完全形ではなく、2人のリード・シンガーを中心に何人かが集まり、オリジナル・ソングではなく、
珠玉のSOUL CLASSICSを奏でる、といった趣向なのだ。
何と言っても今回15周年を迎える六本木の"TEMPS"と言えば、全国数あるSOUL BARの中でも横綱級の1軒であるのとともに、オーナーの川畑満男氏は以前にやっていた旧防衛庁の向かいにあった"Loving Power"から数えて今年でSOUL BARのオヤジ歴20周年を迎えると言った
メデタイ席である。
客も半端じゃあないのが集まっていると言うことだ。
たとえマニアックな曲であったにせよイントロでどよめきが起こるといった通常では考えられないような特別な状況が出来あがっているのだ。
川畑満男氏自ら選曲したと言う当日の曲目リストは、メジャーからウルトラ・マイナーに至るまで見事に名曲がちりばめられ、かつ、HUMAN SOULを知る彼ならではの粋な計らいが効いた見事なものであった。

マニアの方々だけでなくミュージシャンも数多く顔を出した。
まず1回目のステージに登場したのが、今回のキーボードで参加してくれた吉弘ちづこのニューアルバムのプロデューサーでもある
Bernard Purdieだ。前日までのKANKAWAとのツアーの疲れも見せずに"It's a Shame"を軽やかに叩いてくれた。
スキあらば例のPurdieフレーズを連発する彼にすっかりペースを奪われてしまったが、さすがの名人芸はいつ目の当たりにしても心地よいものだ。

2回目のステージともなると
千客万来だ。
まず福井でも一緒だった
Chakaがリハーサルを終えて駆けつけてくれた。
川畑氏のリクエストにより"Somebody else's Guy"を、続いて元Bubble Gum Bro.のKAZ南沢が"Use Me"を、そして永井"ホトケ"隆がStaplesの曲を唄った。最後にHUMAN SOUL時代のオハコのFUNK Medleyに突入した頃にはゆうに午前3時を回っていた。
ライヴが終わっても会場のボルテージは下がる事はない。
本当にSOUL好きのSOUL好きによるSOUL好きの為のイベントと言うにふさわしい一夜であった。

JayeとSilkyは8/6からスタートするBro.Tomの書き下ろしミュージカルに備えこれから最後の追い上げに向けて気合を入れているようだ。
Guttiとは久し振りに深い話ができた。
こう言う話が出来るのもREUNIONならではのお楽しみではある。Jimiと一緒にするのも久し振りやったね。8月の和田くんとのトリオが楽しみやね。
初代トロンボーンである小坂A.K.A.サスケには
ホントに感謝したい。よくぞあれだけ短時間でホーンセクションを取りまとめてくれた!
上京して早11年、オッチョコチョイだったサスケしか知らない俺にはより一層逞しく見えたデ。

午前5時、無事パーティーも終了し、川畑氏もさすがにお疲れの様子だった。にもかかわらず、これで引き下がるような事を決してしないのが同業者だったりする。
当日見事な女装でフロアの一等賞をいってたAi clubのマスターを先頭に午前6時、再びTEMPSの鍵は開けられたのだ。
16年目のスタートである。



















Marty Bracey(ds.) がそのホームを金沢に移して数年の月日が流れた。
地元にいいミュージシャンいない事を嘆いていた彼ではあったが、和太鼓とのコラボレーションや自身のドラムスクールなどを通じてようやく地元での信用を勝ち得つつあるようではあった。以前から何度か京都でMartyを迎えたセッションを行ってきたが、遂に彼のホームへ乗りこむ事が出来たわけだ。

いわゆる
ONE NIGHT STAND なので前日に入ってじっくりリハーサルする事にしたのだが、大石学(key.)だけは都合がつかず当日入りになってしまった。キーボードレスでのリハーサルになるのかと思いきや、なんと土岐英史(sax.)がエキストラ・キーボード・プレーヤーに名乗りをあげた。普段のレッスンではピアノを使ってやっているだけあって、彼のプレーは非常に安定したものだった。
何の不都合もなくつつがなくリハーサルは終了した。曰く、
「やっぱりキーボード弾いてるとずっと身体が動くネ。なんか仕事してるって感じ。」
オイシイとこ取りのサックス・プレーヤーはやはり普段のステージは暇な時間が多いのだろうか?

翌日、朝6時起きで死人のような顔面で会場入りした大石学を迎え、サウンドチェックの後本番に臨んだ。
俺達のすぐ前は元気一杯のコブラツイスターズ。若者の熱気渦巻く余韻を残したステージにおっさん&おばはん軍団はミディアム・スローからバラードメインという強気な作戦でステージをスタートした。
Chakaも最近はなぜかテンポの遅い曲ばかりを唄いたい傾向にあるそうだ。パワー満載の西成のネェチャンも円熟期を迎えたと言う事か?
ほとんどブッツケ本番の大石学は何ら不安を見せる事無く常に確実なハーモニーで我々を包み、西村智彦(gt.)もここ一番でしびれるようなトーンで会場を埋め尽くした。
土岐英史も本業に戻り、少し暇な時間を楽しんでいるようだった。
そして何よりうれしそうだったのがMarty Braceyだった。
俺も躍動感溢れる彼のGROOVEにすっかりその気にさせられてしまって、あっという間にステージは終了した。

打ち上げは今回のお世話をしてくれたUXCOMPANYの高塚佳彦氏が経営するライヴハウス"楽屋"(らくや)http://www.rakuya.comで行われた。当然アフターアワーズギグも始まりMartyとの楽しい時間はえんえんと続くのだった。
これからも
北陸の音楽振興に多いに力を振るって欲しいものだ。









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