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RAG名物とも言える異種格闘技的セッション、今回は渡辺香津美、松原正樹、山本恭司のタイプの異なるギタリスト3名を俺とMartyが迎え撃つと言った形になった。こう言ったトリプル・フロントのセッションは土岐英史の得意技ではあったが、香津美さんもその昔、石田長生、山岸潤史と共に"勉強トリオ"なるユニットで活躍していた時期もあったのだ。
まず香津美さんとのトリオで演奏は始まった。夢乱のテーマでもお馴染みのベンチャーズの名曲Walk Don't Runのカバーを演奏する時はやはり感慨深いものがある。番組も6年半もやっていると生活の一部になっていたような気がする。香津美さんは俺も最近使っているLoop Stationをゲットしたみたいで、巧みにセルフ・ループを作っては色々な世界をちりばめてくれていた。
本当に彼の音楽に対する吸引力は桁外れである。とにかくあらゆるスタイルの音楽が彼のギターを通して具現化される。ギター曼荼羅とでも言おうか、どんな音楽でも彼の手にかかれば渡辺香津美になってしまうのは爽快感すら覚える。
続いて松原正樹さんが加わった。彼のオリジナルは実にメローでスムースである。カナリの勢いで俺の好みだったりするのだ。譜面づらを見ているだけで何を弾くべきか明快に見えてくるのだ。エフェクターの名手と言われた彼も最近は男のケーブル1本接続に興味が増してきたと言う。年季の入ったGROOVEは最上級の温泉につかっている気分にすら匹敵する。
2部は渡辺香津美、山本恭司のデュオからのスタートだ。曲はなんとアベ・マリア。これがまたエエ味、出てる。ホンマに恭司くんのトーンには惚れ惚れする。
甘く、太い音色は彼の指とアームで変幻自在に全ての瞬間にわたって見事にコントロールされている。
今回彼は真空管のイルミネイションも美しい、ヒューズ&ケトラーのアンプは持参していなかったが、それでもいつもの彼の音がしているのは見事だった。もちろん、足元にはヒューズ&ケトラーのドライバーに微かに真空管が輝いていたわけだが。
最後は三者入り乱れての往年のロック名曲シリーズとあいなった。
中学、高校時代に聴き倒してた名曲の数々を名人達と演奏する歓びは格別である。
これらの曲をMartyはシカゴで聴いていたのだろう。
高々半世紀にしかならない歴史を持つエレクトリック・ギターと言う楽器を、その歴史と共に歩んできた職人達と眼一杯かき鳴らした饗宴は演奏が終わってもまだまだ終わる気配はなかったのだ。
この日のレポートはglobal-artist.netにもアップされている。
http://www.global-artist.net/lr0110/0110rag.htm
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